二胡:右手 – 音色って何? – 1

久々に技術解説系の記事に戻って、今日は音色のお話です。
二胡の音色って人の声に近いっていう特徴がありますね。
でも実際に弾いてみると、なかなか良い音にならない。
テレビで聴く音のイメージはあるのに、自分が弾くとイメージと違う〜、っていう意見を良く耳にします。

ということで、ここで一般的に言われる音色についてちょっと紐解いてみましょう。

鼻に指突っ込んでるよ〜

まず「二胡の音ってイイよね〜!」っていう場合の、音の意味。
そして「あの二胡奏者の音は良い!」という場合の、音の意味。
この両者のいう音色の意味は違いますが、よく一括りに “音色” と言われます。
二胡を弾かない一般的なリスナーやオーディエンスからしてみたら、これは音楽という括りとして同じ意味と捉えても良いと思いますが、弾く人ならわかりますよね。

前者は楽器そのものの持つ物質的な要因で決定されるもの。
木の種類、形態、弦の材質、弓の種類、松ヤニ、etc…
ここにこだわるのも決して悪いことじゃありません。
僕も、僕の目指す音楽スタイル、演奏スタイルから選んでいます。

が、イメージ通りにならない原因の大半は、明らかに後者でしょう。
要因は右手です。
左手でポルタメントやビブラートをするというのは、広義での音色に含まれると思いますので、そちらも追々。
右手と左手、両方を総合的に考えられるに越したことはありませんが、今回は右手で考えます。
後者の言われている詳細としては “音色の表情” というものになります。
“音色の種類の使い分け” といっても良いと思います。

右手についての基礎的なことは過去記事 “右手” のカテゴリーを参照された上で…

一通り音は出せるようになっても、なんか足りない。
それが “音色の表情” が足りない、ということになります。
均一にムラなく澄んだ音を出せるようになっても…あ、実際にはそれもなかなか難しいので、次回以降に書きますが…一曲を通して全部が均一に同じ音量だと “表情がない” という状態になります。

人が音楽を聴く場合、なにも考えずに一番自然に注目してしまう楽器というのは、人の声=歌です。
あらゆる楽器は、いかに歌に聴こえるように演奏するかを考えられてきたようです。
一番それを再現しやすい楽器は吹奏楽器系と言われています。
発声と同じ要領での息づかいで吹けるからだそうです。

他の楽器は手でそれを再現できるかできないかがカギになってきます。

「おはようございます」という言葉の中に、どんな抑揚を付けて話すのか?
音程の高い低いもありますが、アクセントに着目してみましょう。
“お” が一番強い人もいるかもしれません。
“ま” に強くアクセントを入れてからの “す” を英語っぽくカッコつけて抜けさせるように言う人もいるかもしれません。
全部を同じ音量で言う方が逆に難しいくらいですが、音量も音程も変わらなかったら、ロボットみたいですよね。
って今の時代のロボットだったら、そりゃねーよ、ってくらいです。

音量の大小の差をいかに付けて、その変化の密度を濃くできるか?が右手の作業で、練習と積み重ねが必要になります。
また次回以降に続けていきたいと思います。


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