二胡:右手 – 音色って何? – 7

これまで書いてきた音色ってシリーズを総括していきたいと思います。
前回記事は “二胡:右手 – 音色って何? – 6

鼻に指突っ込んでるよ〜

振り返ってみます。

1.このシリーズでこれまで書いてきた “音色” というのは、楽器の木の材質や弦、弓、駒で変わる音色のことではなく、右手の運弓方法でコントロールする“音の表情”のことです。
音がイイ!=音の表情の作り方が巧みだ=運弓の技術力と、その技術をどう扱うか、ということ。
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2.音が大きいと言うことが良い音のことではない。
そして、ストレートにムラなく均一な音質を保てていることが、必ずしも良い音だとは限らない(良い音にするための第一段階)。
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3.まずは、ムラのない均一な音を作るために右腕や体をどのように使っているかを知る。
そして、弦への弓毛の当て方(角度や圧力)や、運弓スピードが変わってしまうポイントを探り、それを改善していく。
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4.均一な音色になったら、今度は音量のコントロールをできるようにする。
過去記事 “二胡:右手 – 弓の基本動作 – 速圧バランス”も踏まえて書きますね。
弦への弓の圧力を下げると音量が小さくなる。
速度を落とすと、音量が小さくなる。
それらの逆をやると大きくなる。
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5.その音量の強弱変化を、最初は大きな部分で付けるようにし、段々と細かく高密度で付けられるようにする。
セクション毎での変化→フレーズ毎の変化→フレーズ内の変化→一音内での変化へ。
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6.大概はこの強弱の変化を、一般的に“表情の豊かな音=良い音”と感じるため、変化の密度をどこまで高められるか?という運弓技術にかかっている。
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7.音色のコントロールは、強弱の変化だけではなく、弦のどの部分を弓で捉えるかによっても変化できる。
駒に近い部分は、弦の張力が高いところでもあり、張力の高いところで弾くと音量もあがり、音質も堅くなる。
張力の緩いところで弾くとその逆になる。
余談ですが、北京系の二胡で琴筒が縦に平たい八角形の形をしている“偏八角二胡”という二胡がありますが、これはなるべく駒に近い場所で弦を捕らえられるようにすることで、二胡の音量を更に上げようと開発されたんじゃないかと思います。あくまで憶測です。
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8.上記の運弓技術を、あとはどう組み合わせるかです。
これは純粋な二胡の技術とはまた別で、音楽のクリエイティブ力の分野になります。
技術から創造へ持って行くためにも、創造のために技術があるということは、忘れたくないところでもあります。
技術論を書き出すと、つい忘れがちになってしまうところですね(>_<)

過去記事 “演奏の創造性 -1” と “演奏の創造性 -2

ということで、このシリーズも大体書くべきことは書けたんじゃないかと思います。
え〜、オチとかはありません〜。

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