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今日は自分の記録用に、撮影とムービー編集におけるテクニカルな話。

iPhoneで撮影したムービーをAdobe Premiere Proで開くと、色が白飛びすることが何度かあった。

ミラーレス一眼で撮ったものはPCで編集しているが、最近はiPhoneで撮ったムービーは、そのままiPhone上で編集してたのでしばらくPCでの編集は行ってなかった。

前にもそれがあったのだが、久しぶりだったので忘れていた。

前はシーケンスの色設定で解決していたが、今回はiPhoneとミラーレス一眼の両方で撮ったものが混在し、同一シーケンス内で編集する必要があったので、シーケンスそのものの色設定を設定してしまうと、iPhoneかミラーレスのどちらかの色が、撮った時に確認した色味とはかけ離れたものになってしまった。

シーケンスの色設定とは別に根本的な原因があるのだろうと思って色々と調べた。

原因は現在のiMac 2017モデルがHDRに対応してないことだった。

まずはiPhoneで撮影したものをそのままiPhoneでスクショ撮ったもの…つまりはこれが1番大元の色味。

次はこれをMacに取り込んでPremiereで開くと、色が白飛びしてしまう。

これの原因を調べたら、現在のiPhone13以降のカメラ撮影モードは従来の撮影規格よりも輝度の設定範囲が広いHDRモードというものが採用されている。

これは現在のM1 Macであれば対応しているようなのだが、私の使っているMacはIntel Mac、iMacの2017年モデルだ。

このモデルはHDR規格に対応しておらず、従来の規格はSDR規格というものらしい。

iPhoneの設定でHDRモードをオンにしていると、SDR規格の狭い輝度設定範囲の中で、無理やり広い輝度設定範囲の規格データを詰め込むため、このような白飛びが起こってしまうとのことだ。

まずは撮影時点でこれをオフにしておくことがベストなようなので、次からiPhoneで撮影する時のためにこれをオフにしておくことにする。

iPhoneの設定アプリから「カメラ」を選び、ビデオ撮影を選択。

下へスクロールすると「HDRビデオ」のオンオフが選べるので、これをオフにする。

これができれば1番良いのだが、もしHDRモードで撮影してしまったものでもPremiereの方である程度の修正ができるようだ。

それはエフェクトで処理する。

「エフェクト」→「ビデオエフェクト」→「ビデオ」から「SDR最適化」というエフェクトを使用する。

これでOKとのこと。

しかし元の色味の忠実な再現は難しいようだ。

↓白飛びした撮影データからSDR最適化エフェクトを適用

下のiPhone撮影元画像から比べてみる↓

これでもまだ少し飛んでるので、ここからLumetriで色調整する。

元画像の少しくすんだ影部分に色味を出す色調整で雰囲気を出した。

ただ、やはり元の状態から色調整した方が、もっと自然に色調整できそうな気がする(気がするだけかもだが)ので、iPhoneのカメラ設定のHDRビデオを、M1 Macにしない限りはオフにしておいた方が良さそうだ。

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