
そんなの無理、できるはずがない…とことん試してから言っていますか?
一人のフルーティストが、話しながら人前で涙をこぼした。
「200枚完売まで、あと5日。残り55枚です」
一曲を吹き終えた後、集まったアーティストたちにそう訴えた、その声の途中で。
張り詰めていたものが切れたように彼女は泣いた。
僕がいたのは、コロムというライブ配信アプリのアーティストが、月に一度集まる場でした。
3年以上活躍する先輩から、今月始めたばかりの新人まで。
わからないことを教え合い、切磋琢磨し士気を高め合う。
そんなアーティストたちが集う場です。
新人であれ、ベテランであれ、皆に共通する課題はただ一つ。
「集客」です。
コロムにもランキングがあります。
上位になれば、夢の大舞台 Zepp DiverCity (TOKYO) に立てる。
だから多くのアーティストが、月々の集客に必死で向き合っています。
彼女が145枚を売るために送ったDMは、その何倍もあったでしょう。
返事をもらえないことも、いっぱいあったはずです。
睡眠を削り、意識が朦朧とする中で、それでも連絡を送り続ける毎日。
その場にいたアーティストの多くが、その重みを知っていました。
そこに至るまでの積み重ね。
それでも、届かない現実。
「最初から目指さなければよかったんじゃないか」とよぎる思いとの葛藤。
だから、彼女の涙の意味が、みんなわかった。
その涙を見た瞬間、僕も思わず涙が出てきました。
ほどなくして、僕は彼女のライブのチケットを購入しました。
そして、こう感じたんです。
「絶対無理だよ」「それ無理に決まってる」
そう思われるようなレベルに挑んだり、達成したりした数だけ、自分の”できること”のレベルは引き上げられていくのだと。
僕には、自分でコントロールできることに関しては、人より努力してきたという自負はあります。
練習する。作曲・編曲する。YouTubeを編集する。
それらには、寝る間を惜しんで時間を割いてきました。
でも、社会に対して、他人に対して行う努力
「チケットを買っていただく」ような努力は、ある日を境に、やらなくなりました。
40代の頃、それがきっかけで鬱になりかけた経験があるからです。
あの時の鬱は、自分の未熟さが原因でした
社会に呼びかける努力は、自分を磨くことと同じ熱量で、伝え方を磨く必要がある。
それでも成果は、自分でコントロールできるものではないと、先に覚悟しておく必要がある。
その知識も覚悟も、足りなかったのです。

でも今は違う。
確かに僕は人見知りで、自分から積極的に人の輪の中に入る性格ではないし、
小さい頃は大人に挨拶されたら母親の後ろに隠れてしまうような性格でした。
それでももう一度、立ち上がって進もうとしています。
ちなみに、僕の6月のコロムライブは約2週間後。
アリーナ席25枚のうち、あと20枚。
彼女の規模とは段違いだけど、僕にとっては——それでもハードルたけぇ!
(※そして本日がその5日後。そのフルーティストさんは、今日見事200席を達成されました)
そんな僕も、試みます。
6月の配信ライブは、コロムアーティストのシンガーソングライター atsucoさんとのコラボ。
歌と二胡でお送りする、僕にとってコロム初のコラボライブです。
■ヒーリング感謝祭 with atsuco 〜歌と二胡にのせて 6/30(火)21:30〜
▼チケットのご購入で、応援よろしくお願いいたします。


