妻はパンクさせられてた自転車に気付かず、先に意気揚々と坂道を走る僕に必死で付いてこようと…
まだネットでの買い物が当たり前じゃない時代、まだ僕らは二胡を始めても知ってもいなかった時代。
よく週末にふたりで自転車を漕いで、池袋までのショッピングデートを楽しんでいた。
大塚から池袋方面への都電荒川線沿いの道は上り坂になってて、その坂道を一気に漕いで昇ろうとする。
当然男の僕が先を走るわけだが、えりかさんは本気で僕に負けないようにキャッキャと全力で漕ぐ。
でもその日はえりかさんの様子が少し変だった。
ただ付いてこられずに負けるもんか…という顔ではなかったのだ。
ここでお知らせ
【アカラ Summer LIVE 満員御礼とライブ配信のお知らせ】
7月27日(日)に予定しているアカラの夏ライブは、先週におかげ様で満席となりました。
改めてお申し込みいただいた皆さま、誠にありがとうございました!
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会場にお越しになれない方、ご来場でのお申し込みができなかった方に、今回ライブ配信も実施いたします。
お手持ちのタブレット、またはパソコンで会場でのLIVEをご視聴いただけますので、ぜひこちらのリンクからお申し込みください。

で、話の続き
坂の途中で、いつものえりかさんとはちょっと違った困惑した顔で「待って〜!」というえりかさんに違和感を感じた僕は、途中で自転車を止めてえりかさんの方に駆け寄った。
なんか自転車が進まない…ということだった。
タイヤを調べてみたらブニョブニョに柔らかかった。
この前乗った時はそんなことなかったし、タイヤを押してもパンクしてるような空気の漏れる音はしていない。
これは誰かに空気を抜かれたな、と察した。
えりかさん、それまでなんとなく乗ってた自転車に違和感を感じながら、空気が抜けているとまでは思わなかったらしい。
坂道になって異様に漕ぎにくかったことでそれが分かったのだった。
僕もそれに気づかず、先に走って「付いて来いよ〜」と後ろを見やりながらドヤ顔してた自分がとても後ろめたくなってしまった。
余談だが、ちょうどその時代に観た映画『ラン・ローラ・ラン』を思い出した。
そこからはふたりとも自転車を押しながら歩いて池袋までの道中で、タイヤの空気入れを貸してくれそうなお宅かお店とかがないかを探す。
道中の一般のお宅の玄関先に空気入れが置かれてるのを発見し、そのお宅のドアベルを鳴らす。
運良く家に奥様がいらっしゃり、事情を説明したら「酷いことをする人がいるね〜」と快く貸してくださった。
昨年、実に10年以上ぶりくらいにその道を通ったことがあり、当時のことを思い出した。
えりかさんが必死になって「待って〜!」と困惑する顔は、今でもたまに思い出す。
僕らは一緒になってから二胡を始めて、でもふたりでいることは25年経っても変わらない。
音楽の質、パフォーマンスの質はもちろんだけど、そんなふたりのLIVEは物語に溢れています。
ぜひ配信でも見届けてください!
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